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大相撲の力士の浴衣、並びに各親方衆の浴衣を毎年夏場所の始まる1月〜5月までに染めて納めます。
従来の力士の浴衣と言えば白地に大きな柄の紺一色、又は地染り浴衣が殆どでしたが、最近は各力士の好みの柄
が大変個性豊かになってきました。例えば雅山関の猫の柄、武蔵丸関のハイビスカス、土佐ノ海関の蝶などなど。
色使いも紫・黄色・茶・ブルー・黒・オレンジと、染める側からすれば大変困って頭を抱える色まで実に様々です。
以前は<女性の柄>とされ、考えられなかった様な花や動物。今はタブーが存在しません。
一般に親方衆の作る浴衣はいわゆるオーソドックス、古典的な柄が多く、力士の作る柄とはまるで異なります。
これも年代の差ということでしょうか。
ある力士が小さな紙に自分の名前を図案化した物の柄を依頼してきました。
受け取ってビックリ!何と書かれているかわからない程小さな字。あの大きな身体で・・・と微笑んでしまう様なエピソード。
又、別のある力士は大変な遺跡好き。古代人が岩壁に描いた動物の画を図案にして染めて下さい、との注文。
慌てて図書館で調べなければならないことも。
このように染め上げた浴衣は力士がそれぞれ他の力士に配る事が多いのです。勿論自分で着る場合もありますが、
勝ち越した力士の<げんかつぎ>の為でしょうか。その他に人気力士は場所後のパーティなどで後援会の皆さん等に
配ったりもするようです。
浴衣の注文を頂くと、やはりその力士が今場所勝ち越せる様、気持ちを込めて作ります。ですからテレビ放映が始まると、
どうしてもその力士を応援してしまい、ハラハラドキドキ。特に気を使うのは初めて入幕して自分の浴衣を作った力士。
勝ち越せますようにと願わずにはいられません。
みなさんも、これからは是非テレビ放映の際、浴衣の柄にも注目していただきたいと思います。
驚くほどの個性溢れる力士の、意外な一面が見られることでしょう。
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